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韓半島

北韓が核攻撃想定した訓練 SRBMは地下サイロから発射か

Write: 2023-03-20 15:31:50Update: 2023-03-20 15:57:19

北韓が核攻撃想定した訓練 SRBMは地下サイロから発射か

Photo : YONHAP News

北韓の朝鮮中央通信は20日、北韓軍の戦術核運用部隊が18日から2日間の日程で「核反撃」を想定した総合戦術訓練を行い、19日に弾道ミサイル発射訓練を実施したと報じました。

ミサイル発射訓練は「敵の主要対象への核攻撃」を想定して行われ、核弾頭の模型を取り付けた試験用弾頭部を装着したミサイルを使って、800キロメートル先の韓半島東の海、東海(トンヘ)の海上に設定された目標の上空800メートルで正確に空中爆発させたとしています。

韓国軍は19日、北韓が午前11時5分ごろ、北西部の東倉里(トンチャンリ)付近から短距離弾道ミサイル1発を発射したと発表しており、これを指すものとみられます。

北韓は13日に始まった韓米合同軍事演習について、「我々に対する侵略戦争演習が拡大している」と非難し、韓米合同軍事演習に対抗して核戦力を誇示したことを示唆しました。

朝鮮中央通信が公開したミサイル発射の様子を収めた写真では発射機が見当たらず、噴射の排煙がV字型に放出されていて、これまでの移動車両ではなく、地下サイロから発射された可能性があるとの見方が出ています。

韓国国防研究院の関係者は、「V字型の排煙は、地下のくぼんだ構造物から発射されたことを意味する。北韓が短距離弾道ミサイルの発射プラットフォームとして、新たにサイロを追加しようとしているもようだ」との見方を示しました。

北韓がICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験に使われる大型のサイロではなく、SRBM発射用に最小限の空間と屋根からなる単純な形のサイロを多数つくり、そこからSRBMを発射することによって、韓国のKAMD=ミサイル防衛システムや北韓のミサイル発射の兆候を探知してから先制攻撃するキルチェーンシステムによって、追跡しなければならない標的を増やす狙いがあるとの分析が出ています。

また、東倉里には、西海衛星発射場があることから、垂直発射台から発射された可能性があるとの見方もあります。

韓国軍は、ロケットの排煙の形など、今回発射されたSRBMの様々な側面について分析を進めていて、合同参謀本部の関係者は、「北韓の報道に示されたさまざまな要素を分析中だ」としています。

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