Photo : YONHAP News, CULTURAL HERITAGE ADMINISTRATION
19世紀の終わりから20世紀初頭の大韓帝国の時代に、外交公館として使われていた徳寿宮(トクスグン)の惇徳殿(トンドクジョン)が、およそ5年間の復元工事を終え、ことし9月にオープンします。
オープンに先立ち、今月22日に除幕式が行われ、7月から惇徳殿の姿が公開される予定です。
9月のオープンに向けて、引き続き周辺の整備や造園工事、そして展示物の準備が進められます。
惇徳殿は、徳寿宮の石造殿(ソクチョジョン)の裏にある西洋式の2階建ての建物です。
朝鮮王朝第26代国王で大韓帝国初代皇帝、高宗(コジョン)の即位40周年を迎え、祝賀儀式を行うための会場として建立された惇徳殿は、海外の要人のための迎賓館や謁見所として使われました。
また、1907年には、大韓帝国第2代皇帝、純宗(スンジョン)の即位式もここで開かれました。
しかし、1920年代の日本統治時代に取り壊され、1930年代には建物の敷地が公園として活用されたと考えられています。
文化財庁は、徳寿宮の歴史文化資源としての活用に向け、2015年から、惇徳殿を含む復元整備事業を進めています。