韓国と日本の財務相会談が今週東京で開かれることになり、金融分野での協力や通貨スワップの再開などについての協議がどの程度進展するか、注目されます。 
 
企画財政部は27日、秋慶鎬（チュ・ギョンホ）経済副総理兼企画財政部長官と日本の鈴木財務大臣による財務相会談が29日、東京で開かれると明らかにしました。
 
会談では、韓日間の金融・租税分野での協力にくわえ、国際金融や第3国でのインフラの共同開発、アジア圏の金融セーフティーネットに関連する協力などが議論される予定です。
 
また、2015年2月以降、中止となっている韓日間の通貨スワップの再開についても議論されるものとみられています。
 
韓日の財務相会談は、2017年に釜山の日本総領事館前に少女像が設置されたことや、2019年に日本が韓国向けの輸出管理を強化したことなどによる両国関係の悪化により、中止されていました。
 
ことし3月の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領と岸田総理大臣による首脳会談で財務対話の再開が決まり、先月、仁川で開かれたADB＝アジア開発銀行の総会にあわせて、秋財政部長官と鈴木財務大臣が、正式な財務相会談としては7年ぶりとなる協議を行いました。
 
今回、東京での会談のあと、秋長官は30日に日本の主要銀行や資産運用会社などの関係者などと懇談する予定です。
 
秋長官は、韓国経済の現状や政策を紹介し、韓日間の金融協力策について議論する計画だということです。