少子化対策の一つとして、共働き家庭などでの家事の負担を和らげるため、政府は年内にも家政婦として働く外国人労働者を試験的に受け入れることを決めました。
雇用労働部によりますと、まずはフィリピンからおよそ100人を受け入れるということです。フィリピンを選定した理由としては、家政婦として働く人を育成する機関や企業などがあり、海外に家政婦を派遣しやすい基盤が整っているためとしています。
外国人家政婦は、政府の認証を受けた韓国の家事代行サービス会社に雇用され、会社と契約を結んだ家庭で家事と育児を行います。
外国人家政婦を利用できるのは、ソウルに住む20代から40代の共働き夫婦や、ひとり親世帯、同居者に妊婦がいる世帯などです。
外国人家政婦には、韓国国内の労働者と同じく、最低賃金以上の報酬が支払われるということです。
雇用労働部は、外国人家政婦の受け入れにあたって、経歴や知識、言語能力、犯罪歴などを調べるほか、必要に応じて韓国語や韓国の文化などに関する教育を行うとしています。
政府は、年内にも試験サービスを始める方針です。