韓国の日本からのビール輸入量が7月は大幅に増え、7月としては過去最大となりました。
関税庁のまとめによりますと、7月の日本からのビール輸入量は7985トンで、去年7月のおよそ3.4倍となり、統計を取り始めた2000年以降で最も多くなりました。
2019年に日本が韓国に対する輸出管理を厳格化したことで韓国で日本製品の不買運動が広まり、日本からのビール輸入量は急激に減少しましたが、2022年からは増え始め、先月は輸出管理強化前の2018年7月の輸入量を上回りました。
金額ベースでも7月の日本ビールの輸入額は677万5000ドルと、去年7月のおよそ3.8倍に拡大しました。7月としては、過去最高だった2017年7月に次いで2番目に大きくなっています。
7月のビール輸入総量のうち日本のビールが占める割合は36%で最も高く、次いで中国、オランダ、ドイツなどの順となっています。
一方、7月の日本からの魚介類の輸入量は去年7月に比べて4.6%減り、輸入額は21.2%減少しました。いずれも4か月連続の減少です。
東京電力福島第一原発に溜まる汚染処理水の海洋放出が近づいていることが影響したものとみられます。