世論調査会社「韓国ギャラップ」による最新の調査で、尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の支持率は前の週より３ポイント下がり、36%となりました。 
 
世論調査会社「韓国ギャラップ」は、今月12日から14日まで全国の成人男女1000人を対象に世論調査を行い、その結果を15日、発表しました。

それによりますと、尹大統領の国政運営に対する前向きな評価は36%で、先週に比べて3ポイント下がりました。
 
２週間前の調査では、前向きな評価が5ポイント上昇して39%となり、先週も39%を維持していましたが、今回の調査で下落に転じました。
 
前向きな評価の理由としては、「医学部の定員拡大」が23%でもっとも高く、続いて「外交」が12%、「決断力、推進力、根気」が7%となっています。

このうち「医学部の定員拡大」を挙げた人は、先週の28%から5ポイント減っていて、韓国ギャラップは、政府と医師らの対立による医療現場の混乱が長期化することへの懸念が反映されたものと分析しています。
 
政党別の支持率は、与党「国民の力」が先週と同じ37%、最大野党「共に民主党」が1ポイント上がった32%、「祖国革新党」が１ポイント上昇した7%でした。
 
そのほかは、「改革新党」2％、「新しい未来」、「緑色正義党」、「自由統一党」、「進歩党」がいずれも1％で、「支持する政党がない」という回答は17％でした。

韓国ギャラップは、「『共に民主党』と『祖国革新党』は40代と50代の支持基盤を共有していて、『共に民主党』を支持する人の約３割が、比例代表での投票先として『祖国革新党』を挙げている」と説明し、最近の世論調査で「共に民主党」の支持率が下がっていることについて、「祖国革新党」の登場が一つの要因になっているとの見方を示しました。
 
この調査の信頼水準は95％、標本誤差は±3.1ポイントです。詳しい世論調査の結果は、韓国ギャラップと中央選挙世論調査委員会のホームページで確認できます。