韓国の国民年金は、18歳から65歳まで、最大で47年間加入することが可能です。兵役に就いている間も国民年金への加入が認められていますが、期間が6か月に限られていることから、兵役に就く若者へのインセンティブを拡大するため、政府は、兵役中の全期間を年金加入の対象とする見込みです。
兵役期間のうち、6か月を国民年金の加入対象とするシステムは、「軍クレジット制度」と呼ばれています。
国防への貢献に対する社会保障を強化するため、去年10月に、国民年金審議委員会で軍クレジット制度の期間拡大が合意され、国家報勲部が19日、正式に発表しました。
兵役期間は、陸軍は18か月、海軍20か月、空軍21か月となっていますが、現在は、このうち6か月だけが軍クレジットが認められますが、今回発表された新制度では、兵役期間全体が対象となります。
軍クレジットとして認められる期間が拡大されれば、年金受給額も増えることになります。
軍クレジットの対象期間の拡大には、国民年金法の改正が必要ですが、国家報勲部の関係者によりますと、管轄省庁である保健福祉部と国防部の双方が拡大の必要性に合意しているため、近いうちに法改正が行われる見通しだということです。