ソウル市内を走るバスの労働組合が、27日の労使間の最終調整で賃上げについて合意に至らない場合、翌28日からストライキに入ることを決めたと発表しました。
全国自動車労働組合連盟のソウル市内バス労働組合によりますと、交渉が決裂した場合、28日の午前4時からストライキに入る方針を決めたということです。
去年の暮れから今月23日まで、7回にわたる中央労使交渉と2回の事前調停会議が開かれ、交渉が続けられてきましたが、歩み寄りは見られませんでした。
組合側は、賃上げに加えて、正社員として定年した後、契約職として再雇用される際の減給の撤廃などを求めています。
組合側によりますと、「争点となっている賃上げについて、時給12.7%の引き上げを求めているのに対して、会社側は代案を示さず、事実上、賃金凍結の姿勢を堅持している」ということです。
組合はストライキに対する組合員全員の意向を26日に確認したうえで、27日の最後の調停手続きでも労使が合意に至らない場合、ストライキに入るとしています。