現代(ヒョンデ)自動車グループとLGグループが、未来の競争力を確保するため、研究開発を中心に、大規模な投資計画を発表しました。両社の投資額は、年間の平均で20兆ウォンにのぼります。
現代自動車グループは、ことしから2026年までの3年間で、過去最高規模の68兆ウォンを投資すると発表しました。
年平均の投資規模は、およそ22兆7000億ウォンで、去年に比べて30%の増額となっています。
今後3年間の投資額のうち46%は、次世代の自動車など、新技術の研究開発に使われます。
現代自動車グループは、自動運転をはじめ、空を飛ぶ車や、ロボットなど、次世代のモビリティ分野で事業を拡大する方針です。
大規模な投資計画とあわせて、現代自動車は、国内でおよそ8万人を採用する計画も発表しました。
これにより、下請け企業も含めた全体の雇用創出効果は、19万8000人に上るということです。
一方、LGグループは、ことしから2028年までの5年間で、およそ100兆ウォンを国内の事業に投じる計画を発表しました。
このうちおよそ55%を研究開発に投じるということで、LGが全世界で展開する事業のうち、中核素材など、未来に向けた製品の研究開発については、韓国の工場を世界のハブに育成する計画だと説明しました。
LGグループは、人工知能、バイオなど未来技術と、バッテリーや自動車部品、次世代ディスプレイなど、成長分野での競争力を確保すると強調しました。
一方、サムスングループは、すでに2年前の2022年に、年間の投資額の平均では、現代自動車やLGを4倍程度上回る、5年間で450兆ウォンの投資計画を発表しています。