中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は9日までに新たに671人が確認され、累計で10万8269人になりました。
新たな感染者671人のうち、国内での感染は644人で、残りの27人は海外からの入国者でした。
死者は6人増えて、合わせて1764人になりました。
1日当たりの新たな感染者数は前の日の700人から29人減りましたが、全国各地で集団感染が続いており、感染者が再び増加する可能性が心配されています。
中央防疫対策本部は、今の状況について、「現在を感染拡大の第4波の初期段階と判断している」と述べ、今後1週間~2週間以内に感染者が大きく拡大するおそれがあると指摘しました。
これを受けて、政府は、感染予防対策「社会的距離の確保」の現行レベルと5人以上の私的な集まり禁止措置を、来週からさらに3週間維持する方針を発表しました。
また、首都圏と釜山（プサン）市では来週からクラブなどの遊興施設の営業を禁止する措置を取りました。
午後10時までとなっている首都圏のカラオケボックス、スポーツジム、レストラン、カフェなどの営業時間制限は維持しますが、感染状況次第では午後9時までとし、さらに強化する方針です。
一方、新型コロナウイルスのワクチンを接種した人は、9日午前0時の時点でおよそ110万4000人となっています。
政府は、接種日程を延期していた、特殊教育の従事者や幼稚園、小中学校の保健教師などを対象にしたアストラゼネカ製ワクチンの接種について、再開するかどうかを11日に発表する方針です。