牛や豚などの伝染病、口蹄疫(こうていえき)が忠清北道(チュンチョンブット)北部の忠州(チュンジュ)市にも広がり、政府は最高レベルの危機対応体制を取ることにしました。
農林水産食品部は22日、忠州市にある豚の飼育農家から届出を受けて精密調査を行った結果、口蹄疫の感染が確認されたと発表しました。
口蹄疫は、今月8日、仁川(インチョン)広域市の江華(カンファン)島で発生して以来、20日には隣の京畿道(キョンギド)金浦(キンポ)市に広がっていましたが、今回感染が確認された忠州市はこの両地域とは距離がかなり離れているため、口蹄疫が全国に拡大するのではないかという懸念の声が高まっています。
22日現在で、農林水産食品部に口蹄疫の感染を調べる調査を求めた届出は12件で、このうち感染が確認されたのは8件です。
一方、政府は口蹄疫の感染拡大が深刻になっていることから最高レベルの危機対応体制をとることにしました。
農林水産食品部は22日、内陸の忠清北道(チュンチョンブット)忠州(チュンジュ)市でも口蹄疫の感染が確認されたことを受けて、緊急家畜防疫協議会を開き、口蹄疫の危機警報段階を2番目に高い「警戒」を維持するものの最高位の「深刻」並みの対応体制を整えることにしました。
口蹄疫の危機警報は2004年から取り入れており、事実上最高段階の措置がとられたのは今回が初めてです。