李明博(イ・ミョンバク)大統領は14日、先の統一地方選挙の結果を受けて、任期後半の国政運営を効率よく進めて行くために、大統領府・青瓦台と内閣のシステムと陣容を改める意向を示しました。
李明博大統領は14日午前、テレビとラジオで生中継された演説で、「国政の責任を持っている大統領として、今回の選挙で明らかになった国民の世論を重く受け止める。私を含めて青瓦台と政府ともに自己反省のもとで変化をおそれず、大胆に変化を進めて行く」と述べて、青瓦台と内閣のシステムと陣容を改める意向を示しました。
しかしシステムを変える内容や時期、方向などについては具体的に触れませんでした。
李大統領はまた「今が与党も変わるのに良いチャンスだ。時代をリードし、若くて活力のある政党に生まれ変わるように知恵と力を集めなければならない」と述べて、与党内で起きている世代交代論に原則的に同意したものとみられます。
そして行政中心複合都市から科学教育中心都市に建設計画が修正された世宗(セゾン)市について、「国論の分裂が続き、地域的・政治的な亀裂が深まるのを放っておくわけにはいかない。関連法案はすでに3月に国会に提出しているので、今後は今の国会が表決で決めることを期待する」と述べて、政府機関を移す前政権の計画には反対する考えを改めて示しました。
また4大河川整備事業も、国民との疎通と説得を続けて引き続き推進していく考えを示しました。