韓国とトルコはトルコの原子力発電所事業で協力する了解覚書を締結し、トルコが進めている2基の原発建設事業は、事実上韓国が受注する見通しとなりました。
崔炅煥(チェ・ギョンファン)知識経済部長官と韓国を訪れているトルコのイウルドゥズエネルギー天然資源部長官は、15日、トルコ北部で黒海沿岸の都市シノップに韓国型原子力発電所を建設するための事前準備とスタッフ支援を行う了解覚書(MOU)を締結しました。
シノップに建設する原発は、去年暮れにアラブ首長国連邦に輸出が決まった1400メガワット級の原子力発電所2基で、受注金額は4基を受注したアラブ首長国連邦の半分ほどになるとみられます。
トルコは原発建設について韓国だけと交渉を進めており、この日、了解覚書を締結したことから事実上韓国が受注する見通しとなりました。
これに先立って、李明博(イ・ミョンバク)大統領は、15日午前、国賓として韓国を訪れているトルコのアブドゥッラー・ギュル大統領と首脳会談を行い、両国間のFTA=自由貿易協定とエネルギー分野の協力について意見を交わしました。
李明博大統領はまた今年で勃発60年の節目を迎える韓国戦争に参戦したトルコとその兵士たちに感謝の意を示しました。