韓国の中央銀行、韓国銀行は12日、韓国の経済成長率を今年は5.9%に上方修正し、来年は4.5%に下方修正しました。
韓国銀行が12日発表した下半期の経済展望によりますと、韓国の今年のGDP=国内総生産の成長率は5.9%となり、そのあと来年は4.5%と、やや低くなると予測しています。
背景として世界経済の回復が広がりをみせ、情報技術関連産業が好調で、設備投資が21%増加し、来年は7%増加すると見込んでいます。
韓国銀行の今回の展望値は今年4月の発表に比べて、今年は0.7ポイント上方修正、来年は0.3ポイント下方修正されています。
このうち今年の経済成長率は、政府が先月下旬に発表した5.8%より0.1ポイント高くなっています。
韓国銀行は、また就業者数について今年は33万人あまり増えるものの、来年は23万人に止まると予想しています。
一方、消費者物価の上昇率は上半期は2.7%、下半期は3%上昇し、通年では2.8%になると予想しています。
さらに韓国銀行は、実質成長率は下半期に入ってから潜在成長率を上回って、物価の上昇が進み、第4四半期以降には3%を超えるという予想も出し、政策金利をさらに引き上げることを示唆しました。