今月28日に全国8つの選挙区で行われる、国会議員を選ぶ再選挙・補欠選挙の選挙運動が15日から始まりました。
今回の選挙は与党が惨敗した6月の統一地方選挙後の民心の動向を推定できる「ミニ総選挙」の様相を帯びており、与野党の間で激しい選挙戦が繰り広げられるとみられます。
与党ハンナラ党は、金武星(キム・ムソン)院内代表が忠清北道(チュンチョンブクド)忠州(チュンジュ)を訪れ、支持を訴えるなど、統一地方選挙での敗北の雪辱を果たすため、総力を挙げた支援態勢に入りました。
一方、野党民主党は、統一地方選挙に続く第2の政権審判論を掲げて票集めに乗り出し、丁世均(チョン・セギュン)代表や朴智元(パク・ジウォン)院内代表など党の指導部が出席して、今回の選挙の最大激戦地となるソウル恩平(ウンピョン)乙で選挙対策本部の開所式を行うなど、支援遊説を行っています。
こうしたなか、14日にハンナラ党の新しい党代表に就任した安商守(アン・サンス)代表は、保守大統合、改憲論、若者たちとの疎通の強化などを訴え、関心を集めています。
安商守代表のこうした発言は、党の改革と同時に分裂した保守勢力を統合し、改憲論に火をつけ、今後政局の主導権を握るという意志の表明であると解釈されています。
安商守代表はまた、朴槿恵(パク・グンヘ)元代表を国務総理にすべきだと強調するなど、党大会を前にあらわになった党内の軋轢を克服し、党の融和を目指していく考えを示しました。
一方、中央選挙管理委員会は14日、今月28日に行われる国会議員の再選挙・補欠選挙の候補登録の結果、29人の候補が登録し、平均で3.6倍の競争力となったことを明らかにしました。
これは去年10月に行われた再選挙・補欠選挙の競争率5.8倍より低くなっています。