北韓軍が9日午後、韓半島西側の海岸から海上の軍事境界線にあたる北方限界線付近に向けて、110発あまりの砲弾を発射したことについて、韓国の軍当局は、10日、北韓に挑発行為をすぐ中止するよう求める電話通知文を送りました。
国防部は10日午前、南北将官級軍事会談の北韓側団長に当てて電話通知文を送り、北韓が不必要に緊張を高めたことについて深い懸念を示すとともに、北韓が韓国軍の通常訓練に対抗して奇襲的な砲撃を行ったことは明らかに休戦協定に違反する重大な挑発行為であり、今後、韓国軍は北韓の挑発に断固として対処すると、強く警告しました。
ところで、9日の北韓軍による海岸砲発射では、一部の砲弾が韓国側水域に落下したにも関わらず、韓国軍が一切これに対応する射撃をしなかったことが論議を呼んでいます。軍当局は、今年1月に北韓が西海の北方限界線に向けて400発あまりの砲撃をした際、今後、北韓による砲撃が北方限界線より南の韓国側に落下した場合、即刻対応射撃を行うとしていました。