韓国南部に上陸した台風4号で局地的に集中豪雨が降り、3人が死亡しました。
韓国は台風4号の影響で、全国的にまとまった雨が降り、10日の降り始めから11日午前6時までの雨量は、全羅南道(チョンラナムド)白雲山(ペクウンサン)が265ミリをはじめ、光陽(クァンヤン)158ミリ、麗水(ヨス)140ミリ、光州(クァンジュ)54ミリ、釜山(プサン)37ミリなどとなっています。
南部地方には台風警報や台風注意報が出されています。
今回の雨は局地的な集中豪雨が特徴で、ソウル東北の恩平(ウンピョン)区では10日午後4時から3時間に100ミリを記録し、渓谷周辺でキャンプをしていた男性2人が急流に流されて死亡しました。
また麻浦(マポ)区では川の増水で、近くに駐車中だったタクシーが水につかり運転手が死亡しました。
このほか、台風4号による強い風で10日の済州島の空の便はダイヤが乱れ、麗水から南海岸の島々を結ぶ1000隻あまりの客船は運航が中断されました。
気象庁によりますと、台風4号は11日午前5時に全羅南道高興(コフン)半島付近に上陸した後、北東に進んでいて、午後2時には慶尚南道(キョンサンナムド)の昌原(チャンウォン)に接近する見通しです。
台風の勢力はやや弱まりましたが、今後も広い範囲で強い風と局地的な豪雨の恐れがあるということで、川の増水や突風などに注意するよう呼びかけています。