日本の植民地支配からの解放65年を記念する「光復節」の記念式典が、ソウル中心の光化門(クァンファムン)広場で15日午前、行われました。
「光復節」の記念式典は、忠清南道天安市の独立記念館やソウルの世宗文化会館で行われるのが恒例ですが、今年は光化門の移転復元工事がほぼ終わったことを祝うため、政府は会場を光化門広場とすることを決めました。
曇り空の中、午前9時半から始められた式典には、政府関係者、独立運動家、韓国駐在外国使節、ソウル市民ら4500人が出席し、李明博(イ・ミョンバク)大統領は演説で、日本の菅直人首相が10日に発表した「首相談話」にこたえ、未来志向の韓日関係に向けた行動による努力が重要だとする考えを強調しました。
李大統領はまた、「公正な社会の実現」を任期後半の国政運営の基調とする方針を明らかにしました。このため韓国社会は公正なゲームのルールを確立して、階層間の移動のハードルを一切なくすべきであり、公正な競争社会を築き上げるためにはまず富裕層のより大きな責任が求められると強調しました。
式典が終わった後、正午には、国の独立のため命をささげた犠牲者の崇高な精神を称えるため、鐘路にある普信(ボシン)閣の鐘を33回打ち鳴らす恒例のイベントが行われます。