韓国に上陸した小型の強い台風7号は、2日午前10時50分頃、東海に抜けましたが、この影響で3人が死亡し、 交通機関にも大きな乱れが出ました。
台風7号は予想より早く、2日午前6時35分、 江華島南部に上陸し首都圏をはじめ中部地方を中心に強風をともなった雨を降らせました。
中央災難安全対策本部によりますと、2日午前、京畿道(キョンギド)城南市に住む37才の住民が強風で倒れた街路樹に頭を打って死亡、また忠清北道(チュンチョンブクド)ソサン市に住む80才の男性が風に飛ばされた瓦が頭に当たり病院に運ばれる途中、死亡しました。さらに2日早朝には全羅南道木浦市に住む74才の住民が自宅の庭で感電死しており、2日午後2時までに合わせて3人が死亡しました。
また台風7号の影響で115万世帯で一時停電となったほか、KTXをはじめ首都圏を走る電車や地下鉄1号線と2号線、4号線の一部の区間でも電気の供給に障害が出て、朝出勤時間帯に運転を一時中止しました。
さらに農作物にも影響が出ています。南西の全羅道では600ヘクタールの畑が浸水し、忠清南道の果物の栽培農家では500ヘクタール分の果物が落ちるなど被害が出ています。また国内国外の空の便もダイヤに乱れが生じ、済州島と木浦を結ぶ旅客船も102便が一時運行を見合わせていました。