韓国とEU=ヨーロッパ連合とのFTA=自由貿易協定に関するEU理事会の承認が、イタリアの反対で再び延期されました。
EU=ヨーロッパ連合は、13日、定例一般関係理事会を開き、韓国とEU=ヨーロッパ連合とのFTAの承認について議論しましたが、イタリアが自国の小型自動車産業への影響を懸念して反対する姿勢を変えなかったため、承認を見送りました。
EUは、韓国とのFTA協定文書に対する正式署名と、ヨーロッパ議会での同意を得るため、定例の理事会に先立って今月10日に特別理事会を開き承認を行う予定でしたが、イタリアの反対で物別れに終わっていました。
また、13日の定例の理事会でも承認が留保されたことから、結局、この問題は16日のEU首脳会議に委ねられることになりました。
当初、韓国とEU=ヨーロッパ連合は、今月中旬までに協定文書に関する議決と承認を終え、国会での批准手続きに入る予定でしたが、この情勢で、年内の発効が不透明となり、韓国側としては困惑を隠せない状態です。
韓国とEUは2009年7月に FTA交渉に妥結し、その年の10月に協定文書に仮署名しており、韓国は今年8月の閣議ですでに議決を終えています。