北韓の朝鮮労働党は、28日、平壤(ピョンヤン)で3回目の党代表者会を開き、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長を党総書記として再び推挙したと、朝鮮中央テレビと朝鮮中央放送(ラジオ)が報道しました。
これらの放送は、28日午後2時に重大発表として、「朝鮮労働党代表者会は、全国の党員、人民軍将兵、人民の願いをこめて金正日国防委員長を労働党総書記に推挙したことを内外に宣言する」と伝えました。
ただ、両メディアは、この日の党代表者会に金正日国防委員長が出席したかどうかや、その他にどんな決定が出されたかについては、一切報道しませんでした。
金正日国防委員長は、1980年に開かれた党大会で、労働党の政治局常務委員と軍事委員会委員に選ばれており、故金日成(キム・イルソン)主席が死去した1994年7月以降、 国家元首の地位の公式な継承はなかったものの、事実上の最高指導者として統治を始め、1997年10月8日、空席となっていた朝鮮労働党中央委員会総書記に推挙されています。