リチウム生産で世界最大規模を誇るチリのリチウム鉱区開発事業に韓国が参加し、生産・販売の権利を持つことになりました。
リチウムは、携帯電話や電気自動車のバッテリの材料として有望な資源です。
三星物産と韓国鉱物資源公社でつくる韓国コンソシアムは、チリのサンチアゴで現地時間の15日、エラスリスグループのエネルギー部門子会社のコピアポ社との間で、チリ北部のアカタマ高地にある、ミスティー湖で進められているNx Unoプロジェクトの株30%を1億9000万ドルで買収することにし、正式な契約を結びました。
この鉱区は、世界のリチウム生産量のおよそ45%にあたる300万トンが埋蔵されており、韓国が、生産可能なリチウム鉱区の持ち株を買収したのはこれが初めてです。
今回の契約によって韓国は、ここで 2014年から年2万トン、以後増設を通じて年4万トンの炭酸リチウムを生産し、販売権はすべて韓国がもつことになります。
韓国鉱物資源公社は、「韓国は、アルゼンチンとボリビアに続き、チリとの契約で、世界のリチウム埋蔵量の77%を占める南米3国のリチウム開発権をすべて確保したことになる」と説明しています。