今年1月にアラビア海の入口で起きた韓国のケミカルタンカー乗っ取り事件で、船長を殺害しようとし、海上強盗殺人未遂などの罪に問われたソマリア人海賊5人に対する上告審判決が22日、日本の最高裁判所に当たる大法院であり、1審判決と同じ刑が言い渡されました。
これにより、主犯のアライ被告(23)は無期懲役が、一緒に起訴されたほかの4人は懲役12～15年の刑が確定しました。
この事件は、今年1月15日、アラビア海入り口で韓国人8人を含む乗組員21人が乗り組んだ韓国のケミカルタンカー「三湖ジュエリー」1万1500トンが、ソマリア海賊によって乗っ取られましたが、6日後に、韓国海軍特攻隊が乗組員全員を救出し、この作戦で海賊13人のうち8人を射殺、5人を拘束して、韓国で初めて海賊に対する裁判が行われたものです。