李明博大統領は2日、新年の国政演説を行い、対北韓政策について、「最も緊要な目標は、韓半島の平和と安定だ」と強調しました。
テレビとラジオで生中継されたこの演説で、李明博大統領は、「北韓が真しな態度で対話に応じれば新たな時代をともに開いていくことができる。しかし、北韓による武力挑発の可能性は常にあり、その可能性に備えて防衛体制を強固にし、北韓が武力挑発してくれば強力に対応する」と述べました。
経済については、「新年はどんなことがあっても物価上昇率を3%台に抑えたい。住宅の賃貸価格を抑えるなど、庶民の生活の安定を図る政策が何よりも重要だ」と述べ、成長よりは物価に重点を置き、庶民重視の経済政策を進める考えを明らかにしました。
また、親戚や側近が不正に関わった疑惑と関連して、「去年1年間、国民に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。親戚や側近など、周辺の人たちを厳格に管理していきたい」と述べました。