去年の韓国の経済成長率は3.6%で、予想値を0.2ポイント下回りました。
韓国銀行が26日にまとめたところによりますと、2011年の実質国内総生産は、前の年に比べて3.6%増加しました。
これは、2009年以来の低水準で、2008年のリーマンショック後、2009年に成長が鈍化し、2010年には6.2%まで回復しましたが、ヨーロッパの財政危機で再び成長が鈍化したことがわかります。
また、韓国銀行が去年12月に予想した成長率3.8%を0.2ポイント下回っており、韓国銀行は、景気鈍化の影響で民間消費や設備投資、建設業が不振だったためと分析しています。
輸出が前の年に比べて10%増加したのに対し、民間消費は2.2%、設備投資は3.8%の増加に止まり、建設投資はマイナス6.5%でした。
これに先立って、IMF=国際通貨基金は、世界経済のことしの成長率見通しを下方修正し、ヨーロッパ諸国ではマイナス成長になるとの見通しを示しており、輸出への依存度が高い韓国経済も低成長は避けられない見通しです。