李明博(イ・ミョンバク)大統領は、最近の政治環境が企業を萎縮させているとして与野党をけん制し、こうした行為は決して国民のためにならないとする考えを示しました。
李明博大統領は31日の閣議で、4月の総選挙を前に与野党がともに、国民の批判が高まっている財閥への規制を強化する動きを見せていることについて触れ、「政治的な利害はともかく、企業を萎縮させることにならないよう配慮してほしい」と述べました。
李明博大統領は、「今年は成長が鈍化しても物価を安定させることが必要だ」とする一方で、「成長が鈍ると雇用にも影響する。企業を萎縮し過ぎると投資や雇用が減速する心配がある」として、政界が財閥への規制を強化することは決して国民に役立たないとする見解を強調しました。