北韓の核問題をめぐる米朝協議が23日に北京で行われます。
北韓が金正恩(キム・ジョンウン)体制に移行してから初めての協議となります。
協議で、アメリカと北韓は6か国協議の再開に向けた非核化の事前措置や北韓への食糧支援などについて集中的に協議する予定です。
アメリカは、6か国協議の前提条件として、ウラン濃縮計画の中断と、これを検証するための国際原子力機関の査察団の受け入れなどを求めています。
特に、今回の協議について、アメリカ国務省のマーク・トナー副報道官は22日、定例記者会見で、「今回の協議では、北韓への食糧支援について議論する」と述べており、注目が集まっています。
アメリカ政府は、これまで北韓の非核化に向けた事前措置と北韓への食糧支援とは別問題であるとして、非核化に向けた事前措置を主な議題として強調してきました。
そのため、トナー副報道官の発言は、北韓に対するアメリカ政府の姿勢が柔軟になったことを意味すると解釈されています。
米朝協議は、午前は北京の北韓大使館で、午後はアメリカ大使館でそれぞれ開催される予定です。