アメリカのオバマ大統領は、今月下旬、ソウルで開かれる核セキュリティサミットに出席するため韓国を訪れる際、非武装地帯（DMZ）を訪問する方向で積極的に検討しています。
ホワイトハウスのカーニー報道官は現地時間で13日、定例会見し、韓国政府とオバマ大統領の日程を含む懸案について緊密に協議しているとしたうえで、「オバマ大統領が韓国の非武装地帯を訪れることになれば、韓半島を守り、北韓に核開発計画を断念させて国際社会との約束を実行させるという大統領の意志を反映することになる」と述べました。
オバマ大統領は、非武装地帯近くのアメリカ軍部隊を訪問する方向で検討が進められているもようで、ホワイトハウスは警護のため、最終的な発表を先送りしているものとみられます。
カーニー報道官はまた「アメリカは北韓問題をはじめ、全般的な懸案について同盟国である韓国と非常に緊密に連携している。李明博大統領が先にアメリカを国賓訪問した際、アメリカは韓国との同盟関係をいかに重要視しているかを示した」と強調しました。
これまでアメリカ大統領の非武装地帯訪問は、1993年に当時のクリントン大統領が板門店（パンムンジョム）の共同警備区域を視察したほか、2002年にはブッシュ大統領と当時の金大中（キム・デジュン）大統領が非武装地帯にある都羅山（ドラサン）駅を訪問して、韓米同盟を強調し、北韓を牽制する意志を示しました。