KOTRA=大韓貿易投資振興公社は韓米FTA=自由貿易協定の発効に合わせて韓国の中小企業のアメリカ市場への進出を集中的に支援することになりました。
KOTRA北米地域本部は、内需中心の韓国の中小企業をアメリカ市場に輸出できる企業として短期間で育成するため、向こう3年間、毎年100社を選んで担当職員を企業に派遣し密接な支援を行うことを決めました。
KOTRA北米地域本部は、また繊維や自動車部品、生活消費財など韓米FTAによって輸出が促進される可能性が高い品目と関連した展示会や輸出商談会に、韓国の企業の参加を進めることにしています。
これについて KOTRA北米地域本部の嚴聖弼(オム・ソンピル)本部長は、「中小企業の輸出比重が半分を超えるドイツなど先進諸国と違って韓国の中小企業の輸出基盤はまだぜい弱だ。韓米FTAという機会を活かして中小企業のアメリカへの進出を支援し、アメリカの輸入市場でのかつての占有率3%を回復したい」と述べました。
一方、韓米FTAの発効を前にして、アメリカと日本の企業の韓国への投資に向けた関心が高まっています。
KOTRAがアメリカと日本、中国にある海外貿易館に寄せられた投資関連の問い合わせを分析した結果、アメリカ企業は法律や会計などサービス市場の開放に最も多くの関心を示し、中国に代わる生産基地としても韓国を検討しているということです。
また円高や電力不足などで海外進出をはかる日本の企業からの問い合わせも増えているということです。