メニューへ 本文へ
Go Top

原子力発電所の事故 原子力安全委が調査に着手

Write: 2012-03-15 18:24:11

1か月前に韓国で最も古い古里(コリ)原子力発電所1号機ですべての電力の供給が12分間途絶えた重大な事故が隠ぺいされていた問題で、原子力安全委員会は韓国水力原子力の本社に対する調査に入りました。
大統領直属機関の原子力安全委員会は、古里原子力発電所1号機の事故の報告が遅れたのは重大だとして、韓国水力原子力の本社と古里原子力発電所の間で交わされた事故報告の過程などを綿密に調査するとしています。
原子力安全委員会によりますと、先月9日午後8時頃、釜山(プサン)市にある古里1号機で整備中に電源喪失が発生しましたが、韓国水力原子力がこれを原子力安全委員会に報告したのは事故発生から1か月以上経った今月12日だということで、事故の隠ぺいを非難する声が高まっています。
原子力安全委員会は、大きく事故報告の過程と安全技術の面で手落ちがあるかどうか調査を進めており、事故報告については今週中に調査を終える予定ですが、安全技術については2週間以上かけて、事故の原因となった発電機のメイン電源などを集中的に点検するとしています。
また、今後は原子力発電所の事故をより早く確認できるようにするため、現場の状況を遠隔でモニタリングできるよう、原子力安全委員会に統制システムの一部を設置することも検討しています。
ところで、今回の事故で、設計寿命を超えて稼動していた古里1号機の安全性を懸念し、閉鎖を求める声がさらに強まっています。
釜山・蔚山(ウルサン)地域の市民や環境団体は、事故の隠ぺいを図った韓国水力原子力を非難するとともに、原子力発電所の安全意識の欠如が今回の事故であらわになったとして古里 1号機の永久閉鎖を求めました。
原子力安全委員会は、調査の結果をもとに関係者を処罰するとしていますが、原子力発電所に対する信頼を簡単に取り戻すことは難しいものとみられます。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >