先月3月の消費物価上昇率が2.6%にとどまりました。
統計庁が2日、発表した「3月の消費者物価動向」によりますと、3月の消費者物価上昇率は去年3月に比べて2.6%の上昇にとどまり、2010年8月の2.7%以来、1年7か月ぶりに2%台の低い上昇率となりました。
消費者物価上昇率は、去年11月と12月には4.2%まで上昇しましたが、今年に入ってからは、1月は3.4%、2月は3.1%、先月は2.6%と、上昇率が鈍化し安定する傾向が続いています。
全体としては上昇率が安定する傾向にありますが、原油の国際価格の上昇で暖房費が12.6%、都市ガス料金は9.8%上がりました。
また、地下鉄やバスの運賃が引き上げられ、交通費は4.6%上昇しました。
家賃も大きく上がり、3.1~5.7%上昇しました。
経済専門家は、去年末に物価が大きく上昇したため、今年に入ってから上昇率がやや安定したかのように見えるが、原油の国際価格上昇が続いており、楽観はできない状況だと説明しています。