12月19日に投票が行われる大統領選挙の予備候補登録が23日から始まることを受け、京畿道(キョンギド)知事の金文洙(キム・ムンス)氏が出馬を発表したほか、与野党で有力な候補として挙げられている複数の人物も近く出馬の意向を示すものとみられます。
大統領選挙の予備候補として中央選挙管理委員会に登録すれば、選挙事務所の開設や、予備候補本人やその家族による候補としての名刺配布など、制限的な選挙活動が可能になります。
与党セヌリ党に所属する金文洙京畿道知事は、22日、記者会見し、「12月に投票が行われる大統領選挙への出馬を目指して、8月頃に行われる予定のセヌリ党の党内選挙に立候補する。知事を辞任する時期については、大統領選挙の日程を考慮して発表したい」と述べました。
また「セヌリ党内では朴槿恵(パク・グンヘ)非常対策委員長が有力な大統領候補として挙げられているが、党内世論だけで候補者を決めるのではなく、国民も加わる形の選挙を行って国民の意思を反映すべきだ」と強調しました。
セヌリ党では、他にも鄭夢準(チョン・モンジュン)元代表や李明博大統領の最側近である李在五(イ・ジェオ)前特任長官、鄭雲燦(チョン・ウンチャン)元国務総理が近く党内選挙に立候補する意向を表明するものとみられています。
セヌリ党は、5月15日に全党大会を開いて党代表と最高委員4人を選出した後、党内選挙の日程や進め方などについて決める方針です。
一方、野党民主統合党は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の側近だった文在寅(ムン・ジェイン)常任顧問や孫鶴圭(ソン・ハッキュ)常任顧問が大統領選挙に出馬する意向を近く示すものとみられるほか、若年層を中心に高い支持を得ているソウル大学融合科学技術大学院長の安哲秀(アン・チョルス)教授が野党側の候補として出馬するかどうかが注目されます。
民主統合党は5月4日に院内代表を選出して非常対策委員会を設置し、6月9日には全党大会を開いて新しい指導部を選ぶ予定です。