ミャンマーを国賓として訪問している李明博(イ・ミョンバク)大統領は、15日、ヤンゴン市内のホテルで、ミャンマー民主化のシンボルとされる最大野党・国民民主連盟のアウン・サン・スー・チー氏と初めて会談しました。
会談の後、李明博大統領とスー・チー氏はそろって記者会見し、経済成長と民主化は同時に進められるべきだとする認識で一致したことを明らかにしました。
会談で李明博大統領は、ミャンマーの民主化に寄与したスー・チー氏の功績を称えるととに、ミャンマーの民主化と人権の改善に向けた国際社会の努力に韓国が積極的に参加する方針を明らかにしました。
李明博大統領はまた、1975年の国交樹立以後、友好関係を維持し続けてきた両国の関係をさらに発展させるためスー・チー氏の支持と協力を要請しました。
これを受けてスー・チー氏は、「韓国とミャンマーは、正義や自由、繁栄を追求するという共通点を持っているが、これらは二者択一できるものではなく、同時に追求されなければならない」と強調しました。
そのうえで、スー・チー氏は、「重要なのは、国民が尊厳性をもって生きていくことであり、真の民主主義は、国民が力を持った時に成立するものだ」と述べ、「ミャンマーは変化の最中におり、世界からの厚い支援を受けている」と強調しました。