国防部は、北韓の核やミサイルの脅威に備えて、ミサイル戦力を増強するため予算の増額を要求したことが22日、分かりました。
国防部の関係者によりますと、先月28日に開かれた国家財政戦略会議で金寛鎮(キム・グァンジン)国防長官が、ミサイル戦力増強のため向こう5年間に合わせて2兆5000億ウォンの関連予算の増額を要求したということです。
背景には、先月、北韓が事実上の長距離ミサイルを発射したことから、これに対応する能力を備える狙いがあります。
これを受けて企画財政部は、2016年までの国家財政運用計画と来年度の予算案にこうした予算を反映し、10月の国会に提出する計画です。
国防部は、予算が確保されれば、延坪島など北西島しょ部を射程圏内に収める北韓の海岸砲や、ミサイル基地などを無力化できる射程500キロから1500キロの巡航ミサイル「玄武3」、300キロの弾道ミサイル「玄武2」、衛星利用測位システム誘導爆弾などを積極的に取り入れる計画です。