子どもを狙った性犯罪を行ない再犯の可能性が高いと考えられる犯罪履歴者に対して、強制的にホルモンによる薬物治療を行う、いわゆる「化学的な去勢」が、去年7月に導入されてから初めて、45歳の男に対して行われることになりました。
法務部の治療監護審議委員会は、子どもを対象に性犯罪を犯し保護監護(保護観察)の期間が間もなく終わる45歳の男に対して、性衝動を抑制させる薬物治療命令を出すことになり、22日、これを発表しました。
薬物治療命令の対象となるのは、16歳未満の子どもを対象に性犯罪を犯した19歳以上の「性的倒錯症」と診断された再犯の可能性が高いとされる犯罪履歴者です。
この男は13歳未満の子どもに対して4回も性犯罪を犯し、2002年に懲役3年と保護監護7年の判決を言い渡されて服役し、先月、「性倒錯症」と診断されました。
この男はこれから3年間、3か月おきに治療監護所を訪れてホルモン治療を受けることになります。