メキシコのロスカボスで19日まで開催されたG20首脳会議で、李明博(イ・ミョンバク)大統領は、G20参加国は、自由貿易に対する強い意志を示す必要があると強調しました。
李明博大統領は現地時間の19日、G20首脳会議の昼食会に出席し、「世界経済が厳しいときに保護貿易主義が強まる傾向があり、自由貿易に向けた我々の強い意志を示すべきだ。このようなときほど、保護貿易と戦うのが重要だ」と述べました。
李明博大統領はそのうえで、「今は、自由貿易によって国際通商を促進し、雇用を生み出すべき時点だ」と強調しました。
G20首脳会議は19日、ギリシャやスペインで深刻化するヨーロッパ債務危機の克服などに結束して行動する決意を表明した首脳宣言を採択し、閉幕しました。
首脳宣言で、参加国の首脳は、最大の懸案であるヨーロッパの財政危機を解決する方法として、ユーロゾーンの財政と金融の統合を促し、銀行への監督や金融の再生などを担当するユーロゾーン統合金融監督機構を導入することを提案しています。
また、ヨーロッパの財政赤字国は競争力の強化に努め、黒字国は内需を拡大することで、ヨーロッパ各国間のバランスを図っていくべきだと提言しています。