貨物運送業従事者の労働組合「貨物連帯」のストライキが28日、4日目に入り、物流基地に出入りするコンテナ数は通常の半分になっています。
政府によりますと、27日午後6時現在、運行を中断した貨物車両は全体の16%で、前日の正午の26%に比べて10ポイントほど減ったということです。
しかし、貨物連帯側は、組合に入っていない貨物車両の参加が増えており、全体の運行拒否車両の数は増えていると主張しています。政府は物流基地に登録された車両だけを集計しているため、実際のスト参加車両の数とは食い違いがあるということです。
実際に、27日の全国13の物流基地に出入りするコンテナの数は、通常の半分程度に止まっています。
政府と貨物連帯、使用者間の交渉は27日に続いて28日も行われました。
まず、政府と貨物連帯が28日の午前中に交渉を行い、標準運賃制度を導入する際に違反した荷主を処罰する規定を設けることなどをめぐって議論しました。
そして、午後には、貨物連帯と使用者である貨物自動車運送連合会が交渉を再開し、最大の争点である運送料の値上げをめぐって議論しており、解決の糸口を見出せるかどうかに注目が集まっています。
こうしたなか、連鎖ストの兆しも見えています。
貨物連帯のストに続き、全国建設労働組合が27日から無期限ストを行うと宣言したほか、28日には全国民主労働組合総連盟の組合員3万人あまりがソウルで全面ストの予告集会を開く予定で、相次ぐストで産業界に緊張が高まっています。