与党セヌリ党の次期大統領候補として最も有力視されている朴槿恵(パク・クンヘ)元党代表は16日、新聞放送編集人協会主催の討論会に出席し、朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領によるクーデターは避けられない最善の選択だったと語りました。
朴槿恵元党代表は、「1961年5月16日の軍事クーデターは、父の朴正煕元大統領にとっては避けられない最善の選択だったのではないかと思う」と語りました。
また、朴正煕元大統領による長期執権については、「今も賛否両論があるのでその評価は国民と歴史に任せるしかない」とした上で、「当時被害を受けた方々やその家族には申し訳なく思っている」と語り、長期執権に否定的な面があったことを認めました。
こうした発言は2007年の大統領候補を選ぶ党内選挙のときの内容と大きく変わりませんが、軍事クーデタを「救国の革命だった」とした当時の表現は使わず、長期執権による被害者にもう一度謝罪することで、この問題をめぐる批判を避ける狙いがあるものと見られます。