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人権運動家への拷問 韓中の政府間で「秘密」約束か

Write: 2012-07-31 14:44:25

韓国政府が、中国の公安当局に拘束されていた北韓人権運動家の金永煥(キム・ヨンファン)氏の釈放条件として、拷問した事実を暴露しないことを中国側に約束し、金永煥氏に対しても慎重な行動を求めたことが明らかになりました。
また、金永煥氏は、国家人権委員会での調査の際、「外交通商部が領事との面会を急がなかったため、中国側の酷い拷問を受けた」として、外交通商部に対する調査を要求したことが分かりました。
これは、金永煥氏の釈放に取り組んできた民間の対策委員会が31日、韓国メディアとの電話インタビューで明らかにしたものです。
それによりますと、「韓国政府は、金永煥氏の釈放条件として拷問した事実を暴露しないよう求めた中国側の要請を受け入れたようだ。中国公安当局は金永煥氏に対しても同じことを要求した」ということです。
これについて、外交通商部の関係者は事実無根だとして否定しましたが、また別の政府関係者は、金永煥氏に対して自粛するよう要請したことを間接的に認めました。
ただ、外交通商部は31日、金永煥氏への拷問が事実かどうか、中国公安当局に再度確認を求め、事実が確認されれば、責任者に対する処罰や謝罪、再発防止などを中国側に要請する方針です。
一方、中国政府は31日、金永煥氏のこうした主張を全面的に否定しました。
中国外務省の報道官は、「中国の国家安全部が合法的に調査を行った」として、金永煥氏を調査する過程で拷問をした事実はないとする初めての公式立場を示しました。

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