性的暴行などの性犯罪が大きく増えている一方で、その検挙率は下っていることが分かりました。
警察庁が5日まとめたところによりますと、婦女暴行やセクハラなどの性犯罪は2007年では1万2000件あまりだったのが、5年後の去年は1万7000件と、40%近く増えました。
またこの5年間に発生した性犯罪の件数を合わせると8万1800件あまりで、このうち容疑者が検挙されたのは7万2000件あまりとなっていて、全体の11.2%にあたる9200件は未解決のままになっています。
さらに子どもなど未成年を対象にした性犯罪の発生件数は、2007年に1200件あまりだったのが、去年は2000件あまりと増えています。
警察では、今後、未解決の事件を担当する専門チームを各警察署に設け、徹底した捜査を進めることにしています。