先月27日、慶尚北道（キョンサンブクド）亀尾（クミ）市の化学工場で有毒ガスのフッ化水素酸が大量に漏れた事故で、政府は8日、被害のあった地域を特別災難地域に指定することを決めました。
政府は5～7日まで現地に合同調査団を派遣し、被害の状況などを調査しましたが、被害が予想以上に大きく、地方自治体レベルでは収拾が困難との判断から特別災難地域指定を決めたものです、
今回の事故では、7日まで、工場職員5人が死亡し、重症7人を含む3200人近くが病院で治療を受けたことが確認されています。
また、200ヘクタールあまりの農地で農産物が枯れたり、畜産農家では牛や豚が鼻水を流すなど異常な症状が出たりする被害が出ています。
特別災難地域に指定されると、政府が住民の健康をはじめ、農業、畜産業、山林など、分野別に被害状況をまとめ、事故対策に必要な支援を行うことになります。