アメリカを訪れている韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は現地時間の2日午後、アメリカのケリー国務長官と会談し、北韓問題を含む東アジア情勢や韓米同盟の発展方向などについて意見を交わしました。
今回の会談は、来月初めに予定されている韓米首脳会談を前に、韓国とアメリカの新政権同士による協力の枠組みを話し合うため行われたものです。
会談で、両国の外交長官は、北韓の核実験、国連安保理による制裁強化決議、北韓の休戦協定からの脱退、南北不可侵合意の破棄宣言、寧辺(ヨンビョン)核施設の再稼動の発表など、緊張が高まる状況を打開する方策について集中的に議論したものとみられます。
ケリー国務長官は、2014年3月に期限を迎える韓米原子力協定の改正をめぐる問題についても触れ、来週には韓国を訪れて協議を続けたいとしています。
ケリー国務長官は、「朴槿恵(パク・クネ)大統領がアメリカを訪れる前に、両国関係を損なわない形で、この問題に何らかの解決策が見出せるものと期待している」と述べました。