アメリカのケリー国務長官は、韓半島の緊張緩和に向けて北韓と直接対話を進める用意があると語りました。
ケリー国務長官は14日、アジア歴訪に同行した記者団に対して、「北韓と対話を進める準備ができている。しかし、対話は適切な時期に、適切な状況のもとで行われるべきだ」と語りました。
また「北韓との直接対話を進めるためには、非核化に向けた北韓の誠意ある措置が必要だ」と強調しましたが、北韓が取るべき措置については具体的に言及しませんでした。
アメリカ国務省の関係者はケリー国務長官の発言について、個人的な意見を述べたものだとしたうえで、「アメリカ政府は北韓に対話を提案しておらず、対話を進めるためには北韓が肯定的な方向へ動き出す意志を明らかにする必要がある。北韓にはそんな動きは見られず、今のところ直接対話を進める計画はない」としました。
ただ、ケリー国務長官のこうした発言は、アメリカの北韓に対する態度が相当緩和されたものと受け止められていて、近く何らかの形で北韓との対話が進められる可能性もあるとする観測も出ています。
ケリー国務長官は12日から韓国、中国を訪問したあと、日本訪問を最後にアジア歴訪を終えます。。