韓国の中央銀行にあたる韓国銀行は9日の金融通貨委員会で、政策金利を0.25ポイント引き下げ、年2.5%にすることを決めました。
韓国銀行が政策金利を引き下げるのは、去年10月に年3%から年2.75%に引き下げて以来、7か月ぶりとなります。
今回の引き下げは、ことし1月から3月までの第1四半期の経済成長率が予想を上回ったものの、景気回復が依然遅れているとして、今の低成長基調が長引くことを憂慮したためとみられています。
また、ヨーロッパやオーストラリアの中央銀行が相次いで政策金利を引き下げたことや、「アベノミクス」と呼ばれる日本の量的緩和策による円安傾向で、日本製品に対する韓国製品の価格競争力が落ちていることも影響したものとみられます。
専門家の間では、補正予算がすでに国会で成立しているうえ、政策金利も今回引き下げられたことから、景気回復に弾みがつくものと期待しています。