去年韓国東部の江原道で、高熱と下痢の症状で治療を受けて死亡した63歳の女性が、マダニが媒介するウイルス性感染症、SFTS=重症熱性血小板減少症候群によるものであることが韓国で初めて確認されました。
この女性は、去年8月、自宅近くで畑仕事をしたあとで高熱と下痢を発症し、東部江原道の病院で治療を受けていましたが、入院から10日後に死亡したもので、韓国でSFTS感染による死亡が確認されたのはこれが初めてです。
韓国では、今月16日に済州島で、高熱や下痢、嘔吐の症状などで治療を受けていた70代の男性が死亡し、疾病管理本部がSFTS感染によるものではないかとみて調べるとともに、ほかのSFTSの感染による死亡の疑いのある5人についてもあわせて調べていたものです。
その結果、SFTSの感染によるものと確認されたのは、今のところ江原道の女性だけで、済州島の70歳の男性についてはさらに詳しく調べています。