韓国の国土交通部の調査官と事故機の機長が、10日、ワシントンでフライトレコーダーの解析に加わりました。
国土交通部によりますと、国土交通部の調査官と事故機の機長の2人がワシントンに到着し、NTSB=アメリカ国家運輸安全委員会によるフライトレコーダーとボイスレコーダーの解析作業に加わったということです。
一方、NTSBと韓国の国土交通部の合同調査団は9日、事故機の機長に対する聞き取り調査をしましたが、その際に機長は「速度維持装置が作動しなかった」と主張し、機械的な欠陥が事故につながった可能性が提起されました。
このため、今後の調査では速度維持装置が正常に作動していたかどうか、作動していなかったのならば、その原因は何かに焦点が合わされそうです。
ところで、事故当時、操縦かんを握っていた副機長は、事故を起こしたボーイング777型機と同じ機種の飛行習熟訓練を半分ほど終えた状態だったということです。
アメリカ国家運輸安全委員会は、事故機を操縦していた副機長は飛行時間が9700時間あまりのベテランだったが、ボーイング777型機については習熟訓練中で、それまでに43時間あまりの習熟訓練を行っていたということです。習熟訓練を終えるには、該当の機種で60時間の習熟訓練をすることになっています。