全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が追徴金1670億ウォン、およそ150億円を滞納している事件で、ソウル中央地方検察庁は23日、全斗煥元大統領の家族の名義になっている銀行の貸金庫から、預金通帳、貴金属、送金資料などを押収して、詳しく調べています。
この事件は、全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が不正蓄財の罪で追徴金2200億ウォン、およそ200億円のうち、1670億ウォン、およそ150億円を滞納しているものです。
この事件で、ソウル中央地方検察庁の特別執行班は16日、大統領の追徴金の滞納分を徴収するため、家族の自宅や経営する企業なども家宅捜索したのに続いて、23日には家族名義の銀行の貸金庫7個を捜索し、巨額の残高がある50以上の通帳や、金やダイヤモンドなど40点以上を押収したということです。
貸金庫からは資金の流れを記載した複数の資料も見つかっていて、検察では預金や貴金属が全元大統領の不正蓄財と関係があることが明らかになれば、全額を差し押さえる方針です。
また、検察では、銀行以外にも証券会社などの金融機関に本人や家族名義の貸金庫がないか調査しているほか、全元大統領と家族の最近20年間の証券取引の内訳を把握するための捜査にも乗り出しています。