今年4月から6月までの第2四半期における韓国の経済成長率が1.1%となり、2011年第2四半期以来初めて1%を上回りました。
中央銀行に当たる韓国銀行が25日に発表したところによりますと、今年第2四半期の実質GDPの成長率は、前の第1四半期に比べて1.1%増加し、前の年の同じ時期に比べて2.3%増えました。
前の四半期に比べた成長率で、1%を上回ったのは、2011年の第1四半期の1.3%以来で、これまで8四半期連続で0%台となっていました。
成長率が好転したのは、設備投資が振るわなかった一方で、民間消費が増加に転じたうえ、政府支出、建設投資、輸出が好調だったためとみられています。
民間消費では、耐久財とサービス消費が0.6%増加し、建設投資が土木と建物建設を中心に3.3%増えています。経済分野別にみますと、電気ガス水道業が原子力発電を中心に1.4%減少しましたが、製造業がスマートフォンや半導体、石油化学製品などに支えられて増加したほか、サービス業も保険・社会福祉、金融保険などを中心に増加し、建設業、農林漁業も増加となりました。
韓国銀行は、下半期にも1%台の成長が続くとみています。