福島原発で放射能に汚染された地下水が海に流出している問題で、海洋水産部は、韓国済州島南部の海水では、放射性物質は検出されず、検出されても事故前5年の平均値以内で、安全であることを明らかにしました。
これは、海洋水産部と原子力安全委員会が12日、済州島の南沖合の6か所で採取した海水を分析した結果を公表して明らかにしたものです。
それによりますと、6か所のうち3か所については、人工の放射性物質が全く検出されなかったほか、残りの3か所では微量が検出されたものの、福島原発の事故以前の5年間の平均値以内で安全だということです。
海洋水産部の関係者は、今回の調査を行った場所は、日本からの黒潮暖流が流入する地点で、韓国周辺の海水が安全であることを示す意味のあるデーターだと説明しています。
海洋水産部では、放射能汚染水についての国民の不安が高まっていることを受けて、現在3か月に1回行っている済州島南部沖と鬱陵島(ウルルンド)沖の海水中の放射性物質の分析を、毎月1回から2回の頻度で行うとしています。