去年暮れの大統領選挙の際、国家情報院が選挙に介入した事件などに関連して、朴槿恵(パク・クネ)大統領と与野党代表による3者会談が16日午後から始まり、空転している通常国会の正常化や国家情報院の改革などをめぐって、協議が行われています。
この3者会談は、去年暮れの大統領選挙で、国家情報院が不法に介入した事件をめぐって、国家情報院の改革問題が政局の混乱を引き起こしているとして、朴槿恵大統領が事態の正常化にむけて与野党代表に提案したものです。
会談は、国家情報院の改革を求める野党・民主党が市民を巻き込んだ闘争を始めて1か月半あまりがすぎての開催で、政局収拾に向けた糸口を見出せるかどうかに関心が集まっています。
国家情報院の選挙介入事件については、民主党が大統領の謝罪を要求しているほか、「隠し子」疑惑が浮上して検察総長が辞意を表明している問題は、大統領府による工作の疑いもあり、国家情報院の改革を阻害するものだと主張していて、会談で、激しい論争が避けられないとの見方が出ています。